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外壁塗装時に検討したい!塗装・交換・補修などの雨樋工事
外壁塗装と併せて雨樋工事・交換も検討しましょう!
足場を仮設する外壁塗装のタイミングで、併せて雨樋塗装や交換を行ってしまうのがお得でおススメ。
雨樋の不具合は気づきにくく、補修が遅れがちですが、いざ破損など起こしてしまうととても不便なのが雨樋です。
外壁塗装をご検討中なら、雨樋リフォームも考えてみませんか?
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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知られていない雨樋の重要な役割
雨樋は屋根から流れ落ちる雨水を集めスムーズに地上に流すことを目的に、鼻隠しや垂木と呼ばれる部材に取り付けられていますが、お住まいにとって問題なく雨水を流すということが実は非常に重要なのです。もしあるはずの雨樋がなくなってしまうとどのような被害が生じるかご存知ですか?
例えば2階建て住宅の場合屋根から地上までの高さはおよそ7m程です。そこから勢いよく雨水が流れ落ちれば相当な雨音になります。下屋や庇があるお住まいや住宅とカーポートが隣接しているお住まいでは特に、雨樋が破損するだけで「雨音で寝られない」とご相談をいただくこともございます。
普段何も気にせずに生活が出来るのは、雨樋がその大量の雨水を集め流してくれているからです。
他にも雨樋が無いと勢いよく落水した雨水が地面を削ることで地盤の軟弱化、泥はねで外壁を汚してしまうといったトラブルが発生します。
外壁よりも外側に取り付けられている雨樋が無くなる分、外壁が雨水に晒される機会も増えるでしょう。外壁にクラックが発生していれば雨漏りの発生、雨水が外壁を伝う事で酷い雨染みを残すことも考えられます。
このように雨樋は皆さんが思っているよりも生活と密接な関係にありますし、お住まいを守る縁の下の力持ちなのです。
ちなみに雪国のお住まいでは積雪や氷柱によって雨樋が破損してしまう恐れもありますし、雪下ろしの際に邪魔になってしまうため雨樋が取り付けられていないケースもあります。
では雨樋が無くても問題ないのではないか?と考えられる方もいらっしゃると思いますが、雨水が落水しても問題のない建物形状になっているのかを設計の段階で考えなくてはなりませんので、既に雨樋が設置されているお住まいではしっかり補修・交換工事を行い雨樋が機能する状態を維持する必要があります。
形状・部材・素材の種類が多い雨樋
上記のような重要な役割を持つ雨樋ですが、お住まいによって設置方法・形状・素材全てが違い性能や設置費用も異なります。そこでどのような雨樋の種類・形状等があるのかを把握し、破損してしまった際にもどのような補修を行うべきかを確認しておきましょう。
排水能力を決める形状
1. 半丸
最も一般的で築20年程度を経過しているお住まいに多く使用されている半円型の雨樋で、誰もが一度は見たことがある雨樋形状です。形状もシンプルで比較的安価に取り付けることが出来ます。
2. 角樋
箱(角)型は半丸よりも流水量が多くなるため、降水量の多い地域、急勾配の屋根、屋根面積の大きいお住まいに使用されている雨樋です。またデザイン性に優れているため近年のスタイリッシュなお住まいに設置されていることの多い形状です。
雨樋を形成する為の部材
1. 軒樋(のきどい)
文字通り屋根の軒に取り付けられている雨樋で、屋根からの雨水を受け止める部材です。
樋の1本自体は2.7~4m程とそれほど長くは無いため、継ぎ手や曲がりで繋ぎ合わせながらお住まいの形状に合わせて取り付けます。最端に設置する「止まり」には雨樋のメーカー・品番が刻印されています。
支持金具で鼻隠しに取り付けられていますが、強風や積雪の影響を最も受けやすい部位です。支持金具には雨樋を下から支える受け金具と上方で留める吊り金具があり、鼻隠しや垂木への固定方法もつる首・打ち込み・正面打ち等様々ですので補修前に確認しておく必要があります。
2. 集水器(上合・あんこう)・マス
軒樋が集めた雨水を竪樋に流す為の部材です。軒樋から竪樋への接続は集水器(上合・あんこう)、2箇所の竪樋を接続する部材を寄せ枡と呼びます。二方向以上の負荷がかかり続けている部位ですので強風等の衝撃で割れてしまう事があります。
3. 竪樋(たてどい)
地上に雨水を流す為に外壁に取り付けられている雨樋です。軒先の集水器から外壁に近づける為の雨樋は呼び樋、外壁ではなく屋根の上に取り付けられている雨樋を這樋と呼びますが、全てまとめて竪樋と呼ばれるケースが多いです。竪樋は重力で徐々に下がり隙間が生じる場合があります。
雨樋の耐久性を決める素材
1. 塩ビ・合成樹脂
塩ビは安価で最も多く使用されている雨樋の素材で、合成樹脂は塩ビよりも耐久性に優れた雨樋ですが見た目はほとんど変わりません。耐用年数は15~20年程度です。
2. ガルバリウム(GL)鋼板
屋根材としても注目度が高くなったガルバリウム(GL)鋼板製の雨樋は高価ですが、塩ビ・合成樹脂と較べ圧倒的な耐久力を持ち破損リスクの軽減が見込めます。
3. 銅
金属素材の一つですがその中でも唯一、経年劣化ではなく経年劣化が楽しめる雨樋素材です。設置当初は煌びやかな赤褐色ですが、酸化することで落ち着きのある緑青色に変化する為、和風住宅との相性が良く多く使用されています。非常に耐久性の高い素材です。
4. アルミ・ステンレス
錆びにくく高耐久な金属素材ですが、非常に高価で住宅に使用されているケースはほとんど見られません。塗装も必要ない為メンテナンスが煩わしいという方には最適かと思いますが、雨樋を取り付ける鼻隠しに充分な耐久性があるかを確認した上で設置を検討しましょう。
雨樋は屋根の軒先に取り付けられている分、屋根同様過酷な環境下に置かれ続けている部位です。その雨樋が破損してしまう原因は主に4つです。
1.築15年以上使用し続けることによる経年劣化
まずは築15年以上使用し続けることによる経年劣化です。多くのお住まいで使用されている塩ビや合成樹脂の雨樋には柔軟性を持たせる為に可塑剤が含まれています。その可塑剤は太陽光や雨水に晒され続けることで染み出してしまい、徐々に柔軟性のない硬い雨樋に劣化させてしまいます。すると少しの負荷や衝撃で割れて破損してしまいます。
可塑剤は多くの物質に含まれており、外壁の目地に打設されるシーリング材にも含まれています。
可塑剤が外壁材に染み出すことで「ブリード現象」が起き汚れたような黒ズミが残ってしまいますので、可塑剤に代わる成分を使用したノンブリードタイプのシーリング材を使用するといった工夫も非常に大切です。
金属素材の雨樋も半永久的に使用出来るという訳ではありません。雨樋の表面皮膜が劣化したり傷が付いたりするとその部分から錆が発生し、錆が進行することで穴あき等の腐食を起こしてしまいます。
2.台風や雹、積雪といった自然災害
2つ目の雨樋が破損する原因は台風や雹、積雪といった自然災害です。突発的な自然災害は普段の生活ではビクともしない雨樋も破壊しうる威力がある為、塗装メンテナンスを行っていても破損してしまう可能性が高くなります。
少しでも壊れないようにするためには支持金具の設置間隔を狭くしたり、積雪対策のカバーを取り付けたりと、その地域・立地に合った工夫を行いましょう。
3.雨樋に負荷がかかり続けている
また雨樋に負荷がかかり続けていることも破損の原因になります。例えば公園や学校等木々が生い茂っている施設が近くに有るお住まいでは、雨樋に落ち葉や土が溜まりやすくなります。すると雨樋を流れるはずの雨水が土に吸われ重たくなりますし、排水がままならない結果オーバーフロー等のトラブルを引き起こしてしまいます。
雨樋としての機能を果たせていない状態は破損する可能性も高くなるため、定期的な清掃や落ち葉除けネットの設置で雨樋を綺麗な状態に保ちましょう。
4.間違った施工方法
そして雨樋が破損する4つ目の原因は施工方法です。雨樋は雨水を軒樋から集水器を通過させ竪樋へと流していきます。その為には軒樋に傾斜をつけながら取り付けなければなりませんが、傾斜が不十分ですと排水がスムーズに行われません。
また雨樋用ボンド・接着剤の多用も要注意です。雨樋にズレが生じると部材間に隙間が生じ雨水が漏れ出てしまう事があります。このようなトラブルを一時的に改善する為にボンドや接着剤は活躍しますが、同時に雨樋の柔軟性を活かせず割れやすくなってしまいます。
竪樋と外壁の隙間が広いことで雨樋の固定力が弱く外れてしまう事もある為、今後考え得る被害を想定した上で雨樋工事を行う業者に補修を依頼しましょう。
では雨樋を長く破損しない状態で維持するためのメンテナンス方法をご紹介します。お住まいによって素材は様々ですので、その素材にあった雨樋メンテナンスを心がけていきましょう
1. 塗装
雨樋が破損する原因として可塑剤の流出や表面皮膜の劣化を挙げましたが、それらを防ぐ為には塗装による塗膜保護が最善です。
注意していただきたいのは雨樋が木材やセメント系素材とは異なり、塗料を吸い込まない素材で表面がツルツルと滑らかなため塗料の密着性が悪く、そのまま塗装しても塗膜が剥がれてしまいます。そこでペーパー掛けで無数の傷を付け、塗料が密着する表面積を広げる必要があります。この作業を「目粗し」と呼びますが、雨樋塗装の下地処理には欠かせません。金属素材の場合は錆の発生・進行を防ぐ為にも錆止め塗料で酸素・水との接触を妨げましょう。
2.シーリング・接着剤補修
雨樋自体に破損や歪みが見られないにも関わらず雨水が漏れ出ている場合、雨樋のどこかに隙間が出来ている可能性があります。交換する程ではないのだけれど漏水を改善したいといった場合に、一時的にシーリング材や接着剤を使用し雨樋に出来た隙間を塞ぐ補修方法として行われます。
上述した通り雨樋の柔軟性が損なわれ破損するリスクも抱えますので、簡易的・応急措置としての補修という事を頭に入れておきましょう。部分的であれば足場の仮設をする必要はない為、安価に出来る補修です。
3. 交換
長年使用している、歪みや割れが見られる雨樋は交換を行う必要があります。
今後しばらくは破損するリスクも減り、素材や形状の変更だけでなく支持金具の新調や取り付け間隔の再確認をすることも出来ます。またこの機会に鼻隠しの補修も行っておくと尚安心です。特に鼻隠しが木材ですと雨水で劣化している可能性がありますので、ガルバリウム鋼板での板金カバーを行う事で鼻隠しの劣化防止が図れます。
雨樋は部材を繋ぎ合わせて形成しているため施工範囲を決めての部分交換も可能ですが、ほとんどのお住まいで足場仮設が必要になります。また廃盤雨樋を使用している場合は全交換をしなければならないケースもある為、あらかじめお住まいに使用されている雨樋のメーカー・品番、現状で不具合が生じていないかを確認した上で雨樋交換を行いましょう。
自然災害による雨樋の破損には火災保険・共済が適用されます
雨樋の部材ごとの交換費用はそれほど高くはありません。しかし2階以上の雨樋が破損してしまった場合は足場仮設が必要になり、施工費用が高くなってしまいます。重要な役割を果たす雨樋が自然災害で破損してしまった、それでも高い費用を払って補修しなければならなくなってしまうとお客様にとって相当な負担となりますよね。そのような時には火災保険や共済をご利用ください。
火災保険や共済は強風や積雪等でお住まいが破損してしまった際の復旧工事に適用されます。雨樋工事を行う為の足場仮設や外れ落下してしまった雨樋の撤去・処分費用もすべて申請することが出来ますので、お客様のご負担を軽減することが可能です。
火災保険や共済はあくまで【原状回復】を目的にしていますので、半丸雨樋から角樋への変更や塩ビ雨樋からステンレス製雨樋への変更等への補修費用は出来ませんが、廃盤雨樋が破損し更に代替製品もない場合は全交換工事を申請が可能です。以前の台風時に火災保険や共済を利用したという方も再度利用することが出来ますので、最大限利用して補修を行っていきましょう。
雨樋に植物が繁殖しており正常ではなかったと判断される場合は、経年劣化や自然災害以外の原因によって破損したとみなされ火災保険や共済が適用されないケースもございますので、必ず定期点検と正常な雨樋を維持する為のメンテナンスを心がけましょう。
足場仮設を行う機会にあわせて雨樋メンテナンスを行いましょう
今回あまり知られていない雨樋の役割と破損の原因、そして定期的に行えるメンテナンス方法をご紹介させていただきました。雨樋がお住まいの劣化や雨漏りを防ぐ大事な部位だということをご理解いただき、雨樋補修をご検討された方もいらっしゃると思います。しかしやはり【足場仮設費用】が最大のネックです。
火災保険が適用される原因であれば気にかける必要はありませんが、経年劣化はどのお住まいにも何れは訪れてしまいます。たった数mの雨樋補修に20万円近い足場の仮設費用の支出を考えるとなかなか難しいですよね?では外壁塗装工事の際に雨樋塗装を行おう、屋根工事の機会に雨樋交換をしておこう、そう考えてみるといかがでしょうか?どちらにしても足場は必要になりますので屋根外壁のリフォーム時期と合わせてのメンテナンスがお奨めです。この機会に破風板板金カバー・軒天張替等足場が欠かせない工事を行う事で長期的なメンテナンスコスト削減が可能ですが、その分施工を行う業者も増えてしまいます。
その点、街の外壁塗装やさんは外装工事全般を承っておりますので、外壁塗装に限らず雨漏り補修や雨樋交換等も同時に施工させていただけます。定期点検で雨樋の不具合等も細かくチェックしお住まいに必要なメンテナンスをご提案させていただきますので、工事後もお任せください。
塗装だけでなく雨樋や軒天の状態も見てほしい、鼻隠しが腐食したことで雨樋が外れてしまった、雨樋の不具合から雨水が外壁を伝い雨染みが出来てしまった等、お住まいを綺麗に維持したい、お住まい全体のメンテナンスを行いたいとお考えの方は街の外壁塗装やさんの無料点検をご利用ください。
雨樋はお住まい全体を囲っている為、色の変更だけでお住まいのイメージがガラリと変わります。塗装を行うことなくカラーシミュレーションで雨樋の色も確認していただく事も出来ますので、塗装の仕上がりにお悩みを抱えている方も何なりとご相談ください。
雨樋は鼻隠しに取り付けられており、お住まいの劣化や雨漏りを防ぐ為に雨水を集め地上に流す大事な役割を持っています。
様々な形状・素材の部材を繋ぎ合わせて雨樋は形成されていますので、どの部材が破損した・どのような補修が行えるのかを把握しておきましょう。
雨樋は経年劣化・自然災害・地域特性や立地によるもの・施工方法が原因で破損してしまいます。
雨樋を正常に機能させるためには定期的な塗装による塗膜保護・接続補修・交換を行う必要があり、交換時期は使用している素材によって異なります。
自然災害が原因で破損してしまった場合は、火災保険を利用して雨樋の復旧工事を行う事が出来ます。
雨樋補修のほとんどは足場仮設が必要になる為施工費用が高くなりがちです。屋根工事や外壁塗装の機会に雨樋の不具合・経年劣化を確認し適切なメンテナンスを行っていきましょう。